自分で自分の人生を肯定できるという幸せ
最近はたくさんの人に、僕の理念や想いみたいなものを伝えさせていただくのですが、 「なんでオレはボクシングをやってるんだろう??」 ということを改めて考えることがよくあります。
その結果わかったのは、ボクシングは手段であって、人生の目的ではないということ。
世界チャンピオンになれれば死んでもいいわけではないし、一生ボクシングをやり続け、体をボロボロに使い果たしたいわけでもありません。
そうではなく、僕の中にあったのは、 「自分みたいなやつを救いたい」 という想いでした。
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▼結局、幸せは自分で決めるしかない
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なんだかよくあるフレーズですね。。。笑
何度も何度もこの言葉を聞き、他人と比べる必要はないと思いながらも、ついつい誰かと比較して、自分よりも上にいる人の弱みをなんとか探し出して、うまくいっていない自分の人生を肯定しようとする・・・
僕はこんなことを繰り返してきましたので、めちゃくちゃ疲れました。
そして分かったことがあります。
「よくあるフレーズだけど、これってめちゃくちゃ本質だ・・」 ということに。
結局、「自分は自分のままで最高だ」と思えることほど幸せなことはないし、それを感じることができれば、他人との比較なんて1ミリもする必要がなくなると僕は思います。
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▼だから僕はボクシングをやる
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「自分の人生を肯定したい。」
だから僕はもう一度、ボクシングをやろうと思いました。
僕は昔から、しゃべることが苦手で、それによって思った通りに気持ちが伝わらなくて、誤解されて、それを弁解する言葉も下手くそだからさらに誤解が生まれて・・・
こんな感じだったので、「もうしゃべらない方がいいや」と、自分の本性を外に出すことをある時からやめました。
なので、自分をずっと偽って生きてきました。
両親にはニコニコすることを教わったので、それなりに、可愛がられたりしました。なんとか生きてこれました。
でも、心はめちゃくちゃ疲れ切っていました。
人に会えば気をつかい、誤解されないように取り繕い、うまくその場は切り抜けるけども、結局残っていたのは「疲れ」と「虚無感」だけでした。
そんな自分を、ボクシングによって救えるかもしれないと思いました。
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▼僕が自分の人生を肯定すればそれが波及する
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僕のように、自分を肯定したいけどできない人や、どうしても人と比べてしまう人、想いはあるのにそれを言語化できなくて悔しい思いをしてきた人は、きっとたくさんいると思います。
そういう人たちが自分を肯定するためには、いくら「人と比べるな」と伝えても、なかなか簡単にはできません。
僕もできませんでした。
じゃあどうしたらよいのかといったら、自分を肯定できている人を見るのが一番早いと思います。
僕はボクシングによって、それを証明する人になろうと思いました。
しゃべることが苦手で、人に想いを伝えることや、人を動かすことなんてできないと諦めていた僕が、こんなにもたくさんの人の心を動かし、自分の夢を実現することができた。
そうすれば、僕は「しゃべりが苦手」であった自分を肯定することができるし、僕を見た人は、「あいつにできるなら自分にも」と思えるようになる気がしました。
僕は今まで、「ボクシングを食える仕事にしたい」と言い続けてきましたが、つまるところは、 「自分の人生を肯定したい」 というところが全てでした。
その結果、僕を見たその人(ボクサーも含め)が自分を肯定できるようになり、諦めかけていた想いや夢を実現することができれば、それは結果的に最高だなと、そういう想いが根底にはあったということに気が付きました。
だから僕にとって、ボクシングは手段でしかありません。
僕がボクシングというスポーツによって夢を叶えることで、まずは自分自身の人生を肯定したい。
そして、それを見た人もまた、自分の人生を肯定できるようになる。
そんな環境を創りたいから、僕はこれからも、頑張っていきます。
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