完成品よりもメイキングがおもしろい。
プロボクサーの一番の売りはやっぱり試合。
リングの上で強い姿を見せることが、今までは、価値がありました。
だけど、これだけチャンピオンが乱立して、強い人もたくさんいて、それをYouTubeで簡単に見ることができて、、、
そうなるともう、「強いこと」には今までほどの価値はなくて(もちろん強さを求めないことは論外だけど)、「勝つこと」だけではお客さんは満足しなくて、これだけ「忙しい日々」の中に、なかなか人はボクシングに時間を割こうとは思わない。
そんな中、やっぱり、「メイキング」っておもしろいなと思いました。
最近のことですが、ともにPUGMEを創っていく、公式アンバサダーモデルの春木レイさんと、元日本ランキング1位の斉藤幸伸丸さんと、現日本ランキング7位の藤井貴博さんと一緒に、写真撮影会をしたのですが・・
「あのトップ選手がこんな表情するんだ!」
とか、
「モデルさんて撮影の時こんな準備するんだ!」
とか、普通はなかなか公にはしない部分まで見れるのって、ファンだったら絶対うれしいなと思ったんです!(同じプロボクサー目線でもそう思ったので)
今は情報が溢れすぎていて、あらゆるものが可視化でき、それらはけっこう簡単に手に入っちゃうので、一定水準の幸せって満たされてると思うんです。
でも、なぜか僕たちはそれだけでは満足しないし、なかなか幸福感を感じない。
「こんなにも便利な世の中になって、今の若い子は昔よりもずっと幸せだよ」と、お父さん世代に言われても、
「そうは言っても大変なこともたくさんあるんだよ!」
と反発したくなる。モノがあれば幸せってわけではないですよね。
なので、これからは、たくさんの「心を満たす何か」が求められると思いますが、その一つに、「メイキング」って絶対にあると思います。
これは決して僕が言い出したことじゃなくて、株式会社アルのけんすうさんや、キングコングの西野さんもずっと前から言っていて、ようやく僕もその意味がわかって、PUGMEという事業を創りました。
なので、まずは僕が一人のプロボクサーとして、試合までの過程(メイキング)をたくさんの人と共有し、ボクシング業界の価値を、
「試合(完成品)から過程(メイキング)」
へと少しずつシフトしていきたいと思います(もちろん、プロボクサーの醍醐味は戦うことであり、強さを求めることを放棄したらそれはプロ失格である、という前提で、です)。
その結果、勝負の世界で生きている人が(おそらどんな人も多かれ少なかれ競争の中で生きているが)、今まで見出せなかった自分の価値を見出し、僕のことを見て、
「アイツができるなら自分にもできるよ」
と、僕のことを見下していただければ本望です。
そんな存在になろうと思い、僕は大きく負け越したプロボクシングというに世界に、約6年ぶりに復帰しました。
負け越したという事実は、本当はプロとして胸を張っちゃいけないのかもしれないけど、
そういうことで苦しんでいる人たちに対し、僕のことを笑いながらでも、一歩を踏み出す原動力になれば嬉しいなと思います。
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